政策
「すべてのヒトが、かがやくマチに!」
寒冷の候、ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。そして、今なお、コロナ禍で日本をはじめ、世界中が困難のなかで生活を営んでいますが、感染拡大防止に努めつめながら、感染収束を祈る次第でございます。また、コロナ禍では、東金市の皆様へのご挨拶をなるべくこのようなDMの形でさせていただきますことをご容赦賜りますようお願い申し上げます。さて、DMとして坂本よしかず後援会討議資料(以下リーフレット)を送付させていただきました。このリーフレットの中にある、東金市議会議員 坂本よしかずが描く「とうがねの未来」(政策ビジョン)についてもう少し詳しく説明いたします。
「人口減少・少子高齢化で、もう日本の経済成長はないよ・・・」というため息が日本中から聞こえてきます。しかし、人口と、経済成長の間には相関関係はございません。経済成長とは、「生産性向上を実践し、所得を増やすこと」だからです。生産性向上とは、以前に比べて少しでも一単位当たりの生産量を増やすことです。そして、生産性向上とは、投資によってのみ達成されます。投資とは、民間投資と公共投資でございます。現在の日本経済は、デフレ下にありますので(需要が供給を下回っている=「デフレギャップ」といいます)、民間投資が低迷しております。従って、政府が公共投資をしなければ、デフレ脱却はできないのですが、日本政府の緊縮財政によって、デフレギャップを埋めるだけの公共投資がなされておりません。このように、東金市を取り巻くマクロ経済環境は逆風ですが、その中でも、活路を皆様にお示ししたいと存じます
①人が集う街、東金。「来たいよ東金」
人が集って消費するのが経済活動の土台であるということを、改めて今回のコロナ禍で実感しました。企業誘致も重要でありますが、人が集い「にぎわいのある街」が地域経済の土台となるのです。日本のGDPの約70%が内需であり、貿易依存度は約30%にすぎません。日本に内需がこれほどあるというのは、東金周辺にも東金の経済市場がひろがっているのです。人が集えば、そこには「衣・食・住・娯楽」の需要があります。さらに、その先には文化の振興もあるのです。このように、地域経済の土台は「衣・食・住・娯楽」です。特に「衣」「食」「娯楽」が身近な産業です。これらを推し進め「この地域の文化の中心」をこの地域に築きます。これらはスモールビジネスですが、確実に雇用が創出されます。これらが振興していけば、経済的果実、例えば、所得の向上などが実感できるようになります。この果実で、地域の福祉・教育・防災をより推進し、より豊かな地域経済を構築し、持続的な成長が期待されます。今までも、東金は、山武地域での中心的な存在ですが、それをより一層押し進め、圧倒的な賑わいのある街を目指します。
また、東金市には東千葉MCがございます。現在、内部告発によって健全経営について疑問がのこりますが、それについては、不正を正してまいります。こういう状況ではありますが、基本的に、この山武地域にはなくてはならない病院です。とくに救急の分野では「東千葉MC無くしては成り立たない」状況です。この病院があることによって、この地域に住む人の命がより多く救われています。東千葉MCはこの地域の「健康の砦」なのです。そういう意味で、「人が集う街」には経済的文化的側面に加え、「健康」を求める人々も集まってきます。従って、不正に対しては正していきながら、これからも東千葉MCを盛り立てていきます。
②地域課題の解決「オール東金」
今の地域の課題は、経済振興・福祉・教育・防災など多岐にわたります。一番新しい問題は、東千葉MCの内部告発問題です。地域経済の振興、所得の向上、介護問題、待機児童の問題、子育て支援、高齢者支援、社会的弱者支援、ICT化推進、校務システムの遅れ、公共の建物の更新の問題、中心市街地の空洞化、新ごみ処理施設建設など、キリがありません。地域の課題は、自分事。他人事にせず、地域の「英知」を集め、「一致団結」し、課題解決に向けて邁進しましょう。
③来たいよ東金とオール東金で「東金を最高に再興する」
かくして、「来たいよ東金」と「オール東金」で東金を再興し、最高の街にしていきましょう。人が住み続けるには、市民生活のためのハードインフラ、ソフトインフラは不可欠です。例えば、ハードインフラでは、道路、水道、公共物、防災など、ソフトインフラでは、諸手続き、各種支援策、各種産業支援策、災害対策などです。僅々の課題は、東千葉MC内部告発問題、新型コロナ感染拡大防止、地域経済振興、子育て支援、高齢者支援、社会的弱者支援などです。これらにはどんどん投資していかなければなりません。そうでなければ、将来世代が貧弱なインフラの上で生活しなければならなくなってしまいます。我々世代は、過去の人々のインフラ投資の上でいまの利便的な生活を享受しています。我々世代で、インフラ投資をやめるわけにはいきません。現世代がインフラ投資をやめることこそ、「将来へのツケをまわす」ことになるのです。東金自体の経済力が強まれば、東金に住む市民所得も向上し、豊かさが実感できるようになります。豊かになれば、心にも余裕が生まれ、多少の意見の相違も受け入れることもできるようになるでしょう。そうすることによって「一致団結」、言い換えれば「オール東金」で地域の課題にも取り組め、最高の街になるのです。
④インバウンドについて
インバウンドとは、訪日外国人観光客が日本に落とす消費を取り込むことです。また、日本全体の観光消費におけるインバウンドの比率は約20%です。つまり、インバウンドが伸びているといっても、観光消費の約80%は国内旅行者の消費なのです。従って、国内旅行者に向けた情報発信は、いまだに重要でございます。私は以前、インバウンドの取り込みを重要視していましたが、今コロナ禍で99.9%減となり、インバウンド依存はハイリスクであることがわかりました。これからも、人が自由に行き交う世界状況では、起こりえる事態です。だからといって、インバウンドの取り込みが無意味であるとは思っていません。東金に遊びに来てもらう対象の主軸は国内をターゲットにしますが、インバウンドにも目を配っていくのは、有意義であると考えております。
また、現代社会において、インターネット内では、国境はありません。常に、情報発信をして、日本内外をターゲットとしていくのは、経済的利益を求める行動としては、合理的だと考えるからです。
さらに、成田空港との連携も、東金を豊かにしていくためには、重要な要素です。空の玄関口であり、空港自体も膨大な雇用を生み出します。海外からあるいは海外への人の流れ、物の流れをうまく活用して、東金の発展に活用したいと考えます。
④日吉神社例大祭の無形文化財指定について
山車・屋形が各区合計9台あり、それらが勇壮且つ壮麗、時には激しく巡行する日吉神社例大祭は、日本中を見渡しても類を見ない形態を持つ貴重な祭礼です。私も子供の時から馴染んでおり、今でも大切に思っています。この祭礼は、江戸時代から続く東金のシンボルとして、誇りを持って後世に守り伝えていくべきと考えています。時代の中で変化するものはあっても、神輿・山車・屋形・お囃子・衣装など過去から未来へとつながる郷土愛として、この地に住まう私たちの心の縦糸だと思います。
歴史を守れなくなった時、その地域は、いずれなくなっていくことでしょう。歴史ある東金、誇りある東金を持続させるためにも、日吉神社例大祭が無形文化財の指定を受けるべく取り組んでまいります。
⑤支え合える自治会について
日本は自然災害の危険性が高い国です。例えば、地震の発生は世界中のマグニチュード6以上のうちの20%が日本で発生しています。地球上の地表面積のわずか0.25%に過ぎない国土なのにです。近頃は、台風や豪雨災害が甚大なものになっています。自然災害に対する備えは行政の施策としては、とても大切です。
自然災害に対しては、『個人ですべきこと』と『行政がすべきこと』があります。個々人では事前の備えを整え、災害時には的確な判断と行動が要求されます。行政にはあらゆる事態を想定した準備やマニュアルの作成、災害時の速やかな救助や支援が求められるでしょう。しかし、それらには限界があります。個人でできることは決して多くなく、行政は身近な細かな部分には目が届きません。
私は、この個人と行政の隙間を『お互い様の気持ち』で、住民同士で埋めていきたいと考え
ます。誰かの水が足りなくなれば、自分の水を少しずつ出し合えるように・・・。そのためには、日頃から身近な人々がお互いに顔を合わせて、コミュニケーションを取り合う事が欠かせません。これらは、特別なことではなく、普段からのご近所付き合いや自治会活動などの積み重ねです。これらの積み重ねの中で、それぞれに足りない部分がお互いに見えるはずです。
その部分を『お互い様』って気持ちを持って、気負うのではなく、自分の出来る範囲で自然に
支え合えるようになれたら、みんながもっと「ここの地域は、いいなぁ。好きだなぁ」と思うと考えています。自分の住んでいる地域に対する愛着がより深まるよう、お手伝いさせてください。
先ほどの④無形文化財指定の項で『郷土の歴史への愛情を心の縦糸』と記しましたが、『自分の住んでいる地域という身近な生活の場への愛着を心の横糸』とします。縦糸と横糸で強く美しい織物をご自分の住んでいる地域に生み出せるのなら、何よりの幸せだと思います。
冒頭でも申し上げたデフレ経済では、需要が足りないのですが、この地域に需要を増やすための政策を申し上げました。日本政府がきちんとしたデフレ経済対策をするまで、なんとか凌いでいきつつ、東金市の経済力を強くし、マイルドなインフレ経済の到来を待ちたいと考えています。 東金市議会議員 坂本よしかずは、このように「とうがねの未来予想図」を描いています。具体的な政策目標は「リーフレット」をお読みいただきたいと存じます。これからもよろしくお願い申し上げます。